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汚れた血 [SF!]

汚れた血
Mauvais Sang
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監督 レオス・カラックス
主題歌 デヴィッド・ボウイ
『Modern Love』
1986年11月

久しぶりのフランス映画、しかも旧作だし。なんで見たのかといえば「この映画ええよ」と教えてくれた人がいたので。まあ、デヴィッド・ボウイが主な理由だったわけですが。
ストーリーは、まあ有るような無いような。Modern Loveの曲に合わせて、つんのめる様に走り出すシーンは最高にカッコ良いのでこれを見る映画ですね。設定がSFっぽかったでまあいいか。



すばらしき新世界に思いを馳せつつ・・ [SF!]

久しぶりに立て続けに読みました。
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グッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)
神林 長平著
今更ですか、なんですが。最初の「雪風」は出版されて直ぐ読んだのですが続編は躊躇してしまい今頃になって読みたくなり・・。内容的には納得な内容。最終作はまた少し間を空けてから読んでみようと思います、内容を消化するのに時間がかかりそうな感じですね。

そして、もう一冊。
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ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃著
 「虐殺器官」とは明らかに違う手触り。ストーリーの素晴らしさも、全体に施された仕掛けも全てが整然と緻密に組み立てられている感じ。計算された軽妙さや鏤められたガジェットが愛おしい、そんな作品でした。ヒマワリのシーンは余りにも悲しく切なくて、「原発」の事があった後の現状を予見していたかの如く。

 二つの作品共に共通するのは、人間とは、意識とはと、秋に思索に耽るには良い作品という事です。

さらにもう一冊。
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ゴーマニズム宣言SPECIAL 脱原発論
小林 よしのり著

 原発事故が発生して嫌になるくらいに再認識させられた事の一つに、一方的な報道を信じてはならないって事があった訳で。テレビのニュース番組を観なくなって久しいのですがネットワーク上の情報を自分で収集するって事は、無意識に自分の中のフィルターを通してデータが取捨選択されてしまう。それって自分にとって都合の良い情報ばかりをかき集めるっていう事に自然と向かうわけでもあり。意識的に反対方向の情報を仕入れて行かないとバランスを失って行く。
 自分自身は事故が発生する前は原発は特に反対派ではなかったのですが、現在は脱原発派です。いざという時に、報道があてに成らない時、自分の得た情報に対する取捨選択の能力が試されるんだろう。
 この本が特に全てにおいて正しいとは思わないが、原発推進側の理論やその周辺情報の胡散臭さも相当な物ですね。

アメリカンヒーロー達 [SF!]

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アベンジャーズ
Marvel's The Avengers
監督 ジョス・ウィードン
脚本 ジョス・ウィードン
原作 スタン・リー
ジャック・カービー
出演者 ロバート・ダウニー・Jr
クリス・エヴァンス
マーク・ラファロ
クリス・ヘムズワース
ジェレミー・レナー
スカーレット・ヨハンソン
サミュエル・L・ジャクソン
トム・ヒドルストン

子供達と「多摩センター」で観てきました。これって、こっち側でいったら「ウルトラ兄弟大集合」的な映画なんでしょうかね。ワタシはこの中で観た事あるヒーローはアイアンマン(映画とアニメ)とハルク(TV版ですよもち)位。ソーとか全然知らなかったからやっぱり事前に出来るだけ関連作品は観てからの方が断然楽しめる感じの映画でした。まあ、知らなくても見れますけどね。ハリウッドもネタがコミック位しか無くなってきてるのかなあ。肝心の中身の方はかなり詰め込みな感じも有ったけど結構面白く観る事が出来ました。でもやっぱり、日本人に基本的に馴染みの薄いキャプテンアメリカがチームのリーダーだったりするので予備知識のある、無しはこの映画の評価はかなり変わってしまうと思う。それと、後半で出てくる敵のビジュアルが最近どうもどの映画も類型的っていうかそういう感じで、イマイチどの映画の敵も同じに見えてしまうのはワタシだけだろうか。

おおかみこどもの雨と雪 [SF!]

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おおかみこどもの雨と雪
監督 細田守
脚本 奥寺佐渡子 細田守
原作 細田守
出演者 宮崎あおい 大沢たかお

 いや、SFなのか?ちょっとちがうか。
 先日子供達と立川シネマ2にて、「時をかける少女」と「サマーウォーズ」は劇場で見ていないんですが前二作とどうしても比較したくはなる訳で。で出来はどうだったのかといえば「時をかける少女未満」という感じでしょうか。ビジュアル的に素晴らしい出来で、特に背景の繊細さは特筆物かと思います。
 親子3人で転げ回るシーンは素敵でした。森を走り抜けるカットはMTBでシングルトラックを走っているよう。

 一歩及ばなかった感が有るのはストーリーなんですが、ファンタジーだから気付かないようにと思いつつ観てはいたんですが少し端折っているというか、唐突な感じを受ける展開があって・・。
 ストーリーは、ちょっと特殊な子育て=おおかみ少年少女の子育て記みたいな。思ったのはもっと「おおかみ」故の苦労があってしかるべきかなと、普通の子育てでも有りそうな事(うちの場合だってマンションから引っ越すはめになった位だしなあ)。
 でも、二人の子供(2匹?)の可愛らしさだけでかなり許せてしまう。ほんと。
 そうそう、この映画は地元が舞台になっていて見慣れた風景が沢山でてきてちょっと不思議な感じでした。

オルタード・カーボン [SF!]

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オルタード・カーボン リチャード モーガン著
 遠未来SFハードボイルド、大金持ちに無理矢理引っ張りだされた特殊部隊上がりの雇われ探偵=タケシ・コバッチが云々。さらに元特殊部隊の上司がでてきて・・。
 設定は凄く良い。人間はデーターとなって、スリーブ(肉体)を購入してインストールすれば何度でも生き返るし別人にもなれる。もちろんスリーブはデザイナーブランド物もあれば大量生産安物もあるわけで、生き返るにはスリーブを「買う」訳だから正に命を金で買うわけだ。
 貧乏人は生き返る事が出来ず、金持ちは永遠の命を得る。そうすると人間って・・。
 ちょっと猥雑で、血生臭くてサービス過剰な所もあるけどこれはこれで好きかもしれない。ちょっとロマンチストな所が良いのでしょう。
 ちょい役ででてくる「トレップ」=「殺し屋の女の子」が小悪魔で可愛いくて好き。アニメーションにしたら面白そうな作品です。

「リアルスティール!!」 [SF!]

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リアル・スティール
Real Steel
監督 ショーン・レヴィ
脚本 ジョン・ゲイティンズ
原案 ダン・ギルロイ
ジェレミー・レヴェン
原作 リチャード・マシスン
『四角い墓場』
出演者 ヒュー・ジャックマン
 制作にロバート・ゼメキス(バック•トゥ•ザ•フューチャーとか)、総指揮にスティーヴン・スピルバーグの名前があり。

 12月24日、子供たちと一緒に「立川」の「シネマシティ」で観てきました(吹き替え)。友達からもオススメだったのですがこれがなかなか良いです。
 ストーリーもビジュアルもワタシ好みで、内容も子供と大人が一緒に楽しめる。自分的にはかなりツボにはまりました、トランスフォーマーよりワタシはこっちの方が好きかな。
 原作も少し前に読んでいたのですが、予想通りに原作とはかけ離れていましたがそれはそれ、単純にロボットの格好良さ(「超悪男子(ノイジーボーイ)」サイコー)とファイトの盛り上がりで子供と一緒に劇場でワクワクドキドキ。ちょっとホロッとさせる(マックスが可愛いです)ストーリー展開もあって親子(男の子)と観に行くのがおすすめですね。ディズニーがらみのSF映画は外れも多いけどこれはオススメです。
 子供たちにしっかりお土産のフィギュアまで買わされてしまいました。(笑)

「ねじまき」って言っても「ゼンマイ侍」ってわけじゃないので [SF!]

ねじまき少女 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]
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パオロ・バチガルピ著

ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などなど総なめという輝かしい作品。
どうやらスチームパンク的でもあり、サイバーパンク的でもある。「足踏み式発電機付きのパソコン」とか「タイレル社から逃げ出したレプリカントみたいな少女」とか「高性能ゼンマイ式うんぬん」とかギミック満載です。しかし、上下巻ですから結構ボリューム有りな上に結構自分には取っ付きがたい感じ。上巻の3分の2位までちょっと我慢しながら読みました。ストーリーが展開し始めると急速にのめり込む感じで一気に。

 ストーリー自体は、近未来のタイのバンコクを舞台にエネルギー需給構造が激変した世界での権力抗争や、難民の野心家の策略、外国からの経済的侵略なんかが絡み合い、破滅へと向かって落ちて行く。そんな感じ。
 ストーリーは面白かったけど、読後感はスッキリしない。ギミックのアイディアや世界観の設定は面白いのだが、妙に古くさい日本人観とか、全体的な説得力というか現実感が希薄というか。
 ギブスンを読んだ時のような熱狂はやはりなかった。帯の煽り文句はちょっと大げさかな。


ロマンチックが止ーまらない・・・ [SF!]

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SF小説の金字塔「ニューロマンサー」映画化をヴィンチェンゾ・ナタリが監督、東京で撮影も? - シネマトゥデイ



 「港の空の色は、空チャンネルに合わせたTVの色だった」から始まるこの物語にどっぷり浸かってたのはいつごろだったのかと言えば1985年頃だったか。
 何度かの映画化の話題があって、消え。今度は本当に映画になる気配有り。でもなー、「マトリックス」、「攻殻機動隊」後とあってはいかんせん分が悪いね。当時ですら、「ブレードランナー」後と言われていたのだから。「JM」みたいになってしまったらかなり悲しいな。三部作では結構「モナリザ・オーバードライブ」が好きだったりしますが。三部作のイメージごちゃまぜになりそうな予感有り。でも「モリイ」イメージだけは壊さないで欲しいなァ。
 とかなんとか言いながら最近のニュースでは一番ときめいたねこれが(笑)

で、その他の2本ってなんだったのか [SF!]

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The Dark Knight
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 クリスチャン・ベール
マイケル・ケイン
ヒース・レジャー
ゲイリー・オールドマン
アーロン・エッカート
マギー・ギレンホール
モーガン・フリーマン
公開 2008年8月

 最初の一本目はバットマンだった訳です。
 バットマンも新しいの古いのと映画も増えて来たけど、今回のはこのポスター見ての通りでございます。自分はこのダークな世界観は、バットマンに対しての自分の持っているイメージからかなり離れてしまった。全然新しいキャラクターでこれを見たら良いのだけどなぁ。
 世界観が嫌いな訳でもないのですが。でもバットモービルはかっこ良かったのでいいや(笑)。
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スキャナー・ダークリー [SF!]

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スキャナー・ダークリー

監督 リチャード・リンクレイター
脚本 リチャード・リンクレイター
出演者 キアヌ・リーブス
公開 2006年7月 アメリカ

 先月見た映画。
 P・K・ディックの「暗闇のスキャナー」が原作。ディック原作の映画はいろいろ沢山あるけど原作を忠実になぞって造られたものはいままで無かった様に思う。そのほとんどはワタシが観た映画に関していえば、アイディアや、雰囲気を取り入れてといった感じだった。しかし、今回の映画は違う。正に小説をそのまま映像化した感があります。「暗闇のスキャナー」は翻訳の違うものや出版社違いで出版されているところを見ると、ディック作品の中でも特に評価が高い様に思いますし、ワタシも大好きな作品ですね。
 ストーリーは、麻薬捜査官のフレッドが「物質D」とよばれるドラッグの捜査のため、ボブ・アークターを名乗りおとり捜査でドラッグ常用者たちの間に潜入するうち、上司からの命令でがアークターは捜査官として自分や仲間を監視することになり、次第に自分自身を見失ってといった感じ。
 実写で撮影した物をアニメーション処理した独特の画面で全編が綴られています。
 とにかく、小説がそのまま映画に成っていたのにちょっと感動、キアヌ・リーブスも役にはまっているしディックファンなら必見。小説の持つ虚無感とドラッグの恐ろしさ、そして悲しいけれど笑ってしまうこの雰囲気。小説を読み終わったときの気持ちをもう一度思い出すような映画です。
 自分が所有しているのは一番古いサンリオ版の本なので、新しい訳の本が読んでみたくなりました。

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